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記事のバージョン: Enterprise Server 2.18

Gitのサブツリーのマージについて

複数のプロジェクトを単一のリポジトリで管理する必要がある場合、サブツリーマージを使ってすべての参照を扱うことができます。

ここには以下の内容があります:

通常、サブツリーのマージはリポジトリ内にリポジトリを格納するために使われます。 「サブリポジトリ」はメインのリポジトリのフォルダー内に格納されます。

サブツリーマージは、例で説明するのが最も分かりやすいでしょう。 以下のように進めます:

  • プロジェクトを表すtestという空のリポジトリの作成。
  • Spoon-Knifeというもう1つのリポジトリをサブツリーとしてマージ。
  • testプロジェクトは、そのサブプロジェクトを同じリポジトリの一部であるかのように使う。
  • Spoon-Knifeからの更新をtest プロジェクトにフェッチする。

サブツリーマージのための空のリポジトリのセットアップ

  1. ターミナルターミナルGit Bashを開いてください。
  2. 新しいディレクトリを作成し、そこに移動します。
    $ mkdir test
    $ cd test
  3. 新しい Git リポジトリを初期化します。
    $ git init
    > Initialized empty Git repository in /Users/octocat/tmp/test/.git/
  4. 新しいファイルを作成してコミットします。
    $ touch .gitignore
    $ git add .gitignore
    $ git commit -m "initial commit"
    > [master (root-commit) 3146c2a] initial commit
    >  0 files changed, 0 insertions(+), 0 deletions(-)
    >  create mode 100644 .gitignore

新しいリポジトリをサブツリーとして追加

  1. 関心のある別個のプロジェクトを指す新しいリモート URL を追加します。

    $ git remote add -f spoon-knife git@github.com:octocat/Spoon-Knife.git
    > Updating spoon-knife
    > warning: no common commits
    > remote: Counting objects: 1732, done.
    > remote: Compressing objects: 100% (750/750), done.
    > remote: Total 1732 (delta 1086), reused 1558 (delta 967)
    > Receiving objects: 100% (1732/1732), 528.19 KiB | 621 KiB/s, done.
    > Resolving deltas: 100% (1086/1086), done.
    > From git://github.com/octocat/Spoon-Knife
    >  * [new branch]      master     -> Spoon-Knife/master
  2. Spoon-Knife プロジェクトをローカルの Git プロジェクトにマージします。 こうしてもローカルではファイルはまったく変更されませんが、Git は次のステップに備えることになります。

    Git 2.9 以降を使用している場合:

    $ git merge -s ours --no-commit --allow-unrelated-histories spoon-knife/master
    > Automatic merge went well; stopped before committing as requested

    Git 2.8 以前を使用している場合:

    $ git merge -s ours --no-commit spoon-knife/master
    > Automatic merge went well; stopped before committing as requested
  3. spoon-knife というディレクトリを新たに作成し、Spoon-Knife プロジェクトの Git の履歴をそこへコピーします。

    $ git read-tree --prefix=spoon-knife/ -u spoon-knife/master
  4. 変更をコミットして安全にします。

    $ git commit -m "Subtree merged in spoon-knife"
    > [master fe0ca25] Subtree merged in spoon-knife

ここでは 1 つのサブプロジェクトを追加しただけですが、Git リポジトリには任意の数のサブプロジェクトを取り込むことができます。

ヒント: 将来このリポジトリのクローンを新しく作成した場合、追加したリモートは作成されません。 git remote add コマンドを使って、再び追加する必要があります。

更新および変更の同期

サブプロジェクトが追加された場合、そのサブプロジェクトは上流の変更と自動的には同期されません。 以下のコマンドで、サブプロジェクトを更新する必要があります。

$ git pull -s subtree remotename branchname

上の例では、以下のようになるでしょう:

$ git pull -s subtree spoon-knife master

参考リンク

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