GitHub Connect を使用すると、お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス は限定的に GitHub Enterprise Cloud でエンタープライズに接続できます。
GitHub Connect を有効にしたら、どの機能を有効にするかを選べます。 たとえば、次のようなことができます。
- 環境間でライセンスの利用状況を自動的に同期する
- 検索結果とユーザー コントリビューション データを統合する
- GitHub.com に依存する機能を有効にする。これには、GitHub Advisory Database で追跡されるセキュリティの脆弱性に対する Dependabot alerts などが含まれます。
接続について
GitHub Connect を有効にするには、お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス と、GitHub.com 上の Enterprise アカウントの間の接続を構成します。 接続には、ポート 443 または 80 経由の HTTPS が使用され、TLS によって保護されます。
- GitHub Connect では、パブリック インターネットに対して お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス が開きません。
- GitHub Enterprise Cloud ユーザーには、エンタープライズのプライベート データは公開されません。
- GitHub Connect は、有効にされた機能に必要な限られたデータのみを送信します。 ライセンス同期を有効にしない限り、個人データは送信されません。 詳細については、「データ転送」を参照してください。
- GitHub Connect を有効化しても、GitHub Enterprise Cloud のユーザーは GitHub Enterprise Server を変更できません。
GitHub Connect 機能
お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス と GitHub Enterprise Cloud の間の接続を構成した後、GitHub Connect の個々の機能を有効にすることができます。
機能 | 説明 | 詳細 |
---|---|---|
自動ユーザー ライセンス同期 | ユーザー ライセンスを お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス から GitHub Enterprise Cloud に自動的に同期することで、GitHub Enterprise 展開全体のライセンス使用状況を管理します。 | 「エンタープライズの自動ユーザー ライセンス同期を有効にする」 |
Dependabot | ユーザーが、コード依存関係の脆弱性を見つけて修正できるようにします。 | "エンタープライズ向けの Dependabot の有効化" |
GitHub.com アクション | ユーザーが公開用ワークフロー ファイルで GitHub.com からのアクションを使用できるようにします。 | "GitHub Connect を使用して GitHub.com アクションへの自動アクセスを可能にする" |
Server Statistics | GitHub Enterprise Server からの独自の集計データを分析して、GitHub 製品の改善に役立てます。 | "自社でサーバー統計を有効にする" |
Unified search | ||
統合コントリビューション | お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス での作業の匿名のコントリビューション数を、GitHub Enterprise Cloud でのコントリビューション グラフに含めることをユーザーに許可します。 | 「エンタープライズの統合コントリビューションを有効にする」 |
データ転送
GitHub Connect を有効にすると、GitHub Enterprise Cloud 上のレコードに、接続に関する情報が格納されます。 GitHub Connect の個々の機能を有効にすると、追加のデータが送信されます。
注意: GitHub Enterprise Server から GitHub Enterprise Cloud に GitHub Connect によって、リポジトリ、issue、または pull request が送信されることはありません。
GitHub Connect を有効にすると送信されるデータ
GitHub Connect または特定の GitHub Connect 機能を有効にすると、GitHub Enterprise Cloud のレコードに、接続に関する次の情報が格納されます。
- GitHub Enterprise Server ライセンスの公開鍵の部分
- GitHub Enterprise Server ライセンスのハッシュ
- GitHub Enterprise Server ライセンスの顧客名
- お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス のバージョン
- お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス のホスト名
- お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス に接続している GitHub Enterprise Cloud 上の Enterprise アカウント
- GitHub Enterprise Cloud への要求の発行に お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス で使用される認証トークン
- トランスポート層セキュリティ (TLS) が有効で、お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス で構成されている場合
- お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス で有効になっている GitHub Connect の機能と、有効化された日時
- エンタープライズの休眠しきい値
- エンタープライズの休止ユーザーの数
- 一時停止中のユーザーを含まないライセンス消費シートの数
GitHub Connect を使って、お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス と GitHub Enterprise Cloud の間の上記の接続データを、GitHub Connect が有効にされて以降、その曜日とおおよその時刻に毎週同期します。
GitHub Connect の個々の機能によって送信されるデータ
GitHub Connect の個々の機能を有効にすると、追加のデータが送信されます。
機能 | データ | データフローはどちらの方法で行われていますか? | データの使用場所はどこですか? |
---|---|---|---|
自動ユーザー ライセンス同期 | 各 GitHub Enterprise Server ユーザーのユーザー ID と電子メール アドレス のライセンスを使用しているかどうか | GitHub Enterprise Server から GitHub Enterprise Cloud | GitHub Enterprise Cloud |
Dependabot alerts | 脆弱性アラート | GitHub.com から GitHub Enterprise Server | GitHub Enterprise Server |
Dependabot updates | 各依存関係のリポジトリの依存関係とメタデータ 依存関係が GitHub.com のプライベート リポジトリに格納されている場合、Dependabot が構成され、そのリポジトリへのアクセスが承認されている場合のみ、データは送信されます。 | GitHub.com から GitHub Enterprise Server | GitHub Enterprise Server |
GitHub.com アクション | アクションの名前、アクション (GitHub Marketplace) からの YAML ファイル) | GitHub.com から GitHub Enterprise Server GitHub Enterprise Server から GitHub.com | GitHub Enterprise Server |
Server Statistics | GitHub Enterprise Server の使用状況に関するメトリックを集計します。 メトリックの完全な一覧については、「Server Statistics について」を参照してください。 | GitHub Enterprise Server から GitHub Enterprise Cloud | GitHub Enterprise Cloud |
統合検索 | 検索語句、検索結果 | GitHub Enterprise Cloud から GitHub Enterprise Server へ GitHub Enterprise Server から GitHub Enterprise Cloud | GitHub Enterprise Server |
統合コントリビューション | コントリビューション数 | GitHub Enterprise Server から GitHub Enterprise Cloud | GitHub Enterprise Cloud |
GitHub Connect の有効化
GitHub Connect を有効にするには、「GitHub.com での GitHub Connect の有効化」を参照してください。