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記事のバージョン: Enterprise Server 2.14

このバージョンの GitHub Enterprise はこの日付をもって終了となります: このバージョンの GitHub Enterprise はこの日付をもって終了となりました: 2019-07-12. 重大なセキュリティ上の問題があっても、パッチはリリースされなくなります。優れたパフォーマンス、改善されたセキュリティ、そして新しい機能のために、GitHub Enterprise の最新バージョンにアップグレードしてください。 アップグレードに関するヘルプについては、GitHub Enterprise Support に連絡してください。

pre-receiveフック環境の作成

pre-receiveフックを実行するには、デフォルトのpre-receive環境を使うか、カスタムの環境を作成します。

GitHub Enterprise Server の pre-receive 環境は、Linux の chroot 環境です。 pre-receiveフックはプッシュのイベントごとに実行されるので、高速かつ軽量でなければなりません。 こうしたチェックに必要となる環境は、通常最小限のものです。

GitHub Enterprise Server は、以下のパッケージを含むデフォルトの環境を提供します: awkbashcoreutilscurlfindgnupggrepjqsed

特定の言語のサポートなど、この環境が満たさない特定の要求があるなら、独自の64-bit Linux chroot環境を作成してアップロードできます。

このガイドの内容

Dockerを利用したpre-receiveフック環境の作成

pre-receiveフック環境の構築には、Linuxのコンテナ管理ツールが利用できます。 この例ではAlpine LinuxDockerを使っています。

  1. ローカルに Docker がインストールされているか確認します。

  2. この情報を含む Dockerfile.alpine-3.3 ファイルを作成してください:

      FROM gliderlabs/alpine:3.3
      RUN apk add --no-cache git bash
    
  3. Dockerfile.alpine-3.3を含む作業ディレクトリからイメージをビルドします。

    $ docker build -f Dockerfile.alpine-3.3 -t pre-receive.alpine-3.3 .
    > Sending build context to Docker daemon 12.29 kB
    > Step 1 : FROM gliderlabs/alpine:3.3
    >  ---> 8944964f99f4
    > Step 2 : RUN apk add --no-cache git bash
    >  ---> Using cache
    >  ---> 0250ab3be9c5
    > Successfully built 0250ab3be9c5
  4. コンテナを作成します:

    $ docker create --name pre-receive.alpine-3.3 pre-receive.alpine-3.3 /bin/true
  5. この Docker コンテナを gzip 圧縮された tar ファイルにエクスポートします:

    $ docker export pre-receive.alpine-3.3 | gzip > alpine-3.3.tar.gz

このファイル alpine-3.3.tar.gz を GitHub Enterprise Server アプライアンスにアップロードする準備ができました。

chrootを使ったpre-receiveフック環境の作成

  1. Linux の chroot 環境を作成します。

  2. chroot ディレクトリの gzip 圧縮された tar ファイルを作成します:

    $ tar -czf pre-receive-environment.tar.gz /path/to/chroot

chroot 環境の作成に関する詳しい情報については Debian Wiki の「Chroot」、Ubuntu Community Help Wiki の「BasicChroot」、または Alpine Linux Wiki の「Installing Alpine Linux in a chroot」を参照してください。

GitHub Enterprise Serverへのpre-receiveフック環境のアップロード

  1. 任意のページの右上の隅で をクリックしてください。

    サイト管理設定にアクセスするための Rockership アイコン

  2. 左サイドバーで [Admin center] をクリックします。

    管理センタータブ

  3. 左サイドバーで [webhook] をクリックしてください。

    管理センターの左サイドバーの Webhook タブ

  4. [Manage environments] (環境を管理) をクリックします。

    環境を管理

  5. [Add environment] (環境を追加) をクリックします。

    環境を追加

  6. 希望する名前を [Environment name] (環境名) フィールドに入力します。

    環境名

  7. 環境が入っている *.tar.gz ファイルの URL を入力します。

    URL から環境をアップロード

  8. [Add environment] (環境を追加) をクリックします。

    環境を追加するボタン

管理シェル経由でのpre-receiveフック環境のアップロード

  1. 環境が入っている読み出し可能な *.tar.gz ファイルを Web のホストにアップロードしてその URL をコピーするか、このファイルを scp で GitHub Enterprise Server アプライアンスに転送してください。 scp を使う場合には、*.tar.gz ファイルの権限を外界から読めるように調整しなければならないかもしれません。

  2. 管理シェルに接続します。

  3. ghe-hook-env-create コマンドを使い、環境に与えたい名前を最初の引数に、環境が入っている *.tar.gz ファイルの完全なローカルパスあるいは URL を 2 番目の引数に入力してください。

    admin@ghe-host:~$ ghe-hook-env-create AlpineTestEnv /home/admin/alpine-3.3.tar.gz
    > Pre-receive hook environment 'AlpineTestEnv' (2) has been created.

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